「もうすぐ車検だから新しい車に乗り換えしようかな...」「来年の春から富山で社会人！新生活のために車を買おう！」来春に向けた新車の購入を検討中の方も多いのかと思います。

ただ一方、最近ディーラーさんで新車を購入しても「納車遅れ」によって希望時期に車が手に入らないことが当たり前になっています（車種によっては半年以上納車が長引くことも...）

今回も、車検で車の買い替えを検討中の主婦Mさんへ、「知ろウサギちゃん」が車遅れが起きている理由について解説してくれます。

今、自動車業界では、深刻な「半導体・部品不足」が発生しています。

半導体とは、自動車の他にもパソコンやスマートフォンなどの家電製品に搭載されている部品であり、デジタル社会において必要不可欠なものです。 このコロナ禍でパソコン・タブレット端末等に使用される半導体の需要が爆増したため、自動車に使用する半導体の供給が追い付かなくなってしまっています。

また、ベトナムや東南アジアの新型コロナウイルス感染者増加が原因で「ワイヤハーネス」と呼ばれる主要な部品の生産が滞っているそうです。

車は約3万点のパーツからできていると言われますが、すべての部品を自動車メーカーで生産しているわけではありません。

ほとんどの部品は外注で、届いた部品を組み立てるのが自動車メーカーの役割となっています。 特にトヨタ社では「カンバン方式」という、減った部品だけをパーツメーカーに依頼する方式を採用し、無駄な部品の在庫を持たないことを特徴としているのは有名ですが、今回の半導体ショック・世界的な部品不足を見越した部品の確保ができておらず、工場の減産を余儀なくされ、生産遅れに繋がっているのです。

工場の減産や操業停止は、トヨタだけではなく、国内外の主要自動車メーカーのほとんどで行われているため、全ての新車で納車が遅れることが予想されますが、ひどい場合は、注文から納車まで半年以上待たなければいけない例も出てきております。